掬い上げるもの

日々の中から掬い上げたさまざまな思いを綴る、俳句&エッセイ。 一話があっという間の短さです。 どこから読んでも、好きなとこだけついばんでもよし。 よろしければ、お茶やコーヒー片手に気楽にお付き合いくださいませ。 マイナスイオンを深呼吸したい方も、ぜひお立ち寄りください♪

2023-02-15から1日間の記事一覧

大人の舌

何時よりの大人の舌や心太 心太《ところてん》は、天草《てんぐさ》を原料とする涼やかな嗜好品。夏の季語。 味覚は、成長につれて大きく変化していく感覚のひとつだと思う。昔好きだったけれど、今はほとんど食べない……という食品も、数えてみればかなり多…

Say it

秋暑し深夜のジャズに凭《もた》れけり 「秋暑し」は、「残暑」の傍題。立秋を過ぎても残る厳しい暑さのこと。秋の季語。 立秋は過ぎたものの、まだまだ暑い。むしろ、この粘り着くような酷暑はぐったりと身体にこたえる気がする。 そのため、昼間は冷房を効…

風の季節

日も熱も風に吹かれて秋立てり 「秋立つ」は、「立秋」の傍題。2023年の立秋は8月8日。これ以降は俳句の上での季節は秋になり、秋の季語を詠む。 夏が太陽の季節ならば、秋は風の季節という気がする。 秋の気配は、風が連れて来る。 地上はまだまだ暑いのに…