掬い上げるもの

日々の中から掬い上げたさまざまな思いを綴る、俳句&エッセイ。 一話があっという間の短さです。 どこから読んでも、好きなとこだけついばんでもよし。 よろしければ、お茶やコーヒー片手に気楽にお付き合いくださいませ。 マイナスイオンを深呼吸したい方も、ぜひお立ち寄りください♪

2023-02-21から1日間の記事一覧

満月の色

望月の色あたたかき窓のごと 「望月」は、「名月」の傍題。陰暦の8月15日、「中秋の名月」を指す。秋の季語。 この日に月見団子などを供えて月を祀るのは、収穫を祈る農耕儀礼の名残という。 中秋の名月。2023年は9月29日だ。 この日は、一年で最も月が美し…

夜風の匂い

秋の夜の雨の匂ひのあまきこと 秋の初め。 窓を少し開けると、静かな雨の音がした。 それと同時に流れ込んで来た風は、とても甘い匂いがした。 からっと爽やかな好天の後だからだろうか。 その匂いは、乾いた土や葉が湿り気を吸って放つ匂いなのかもしれない…