掬い上げるもの

日々の中から掬い上げたさまざまな思いを綴る、俳句&エッセイ。 一話があっという間の短さです。 どこから読んでも、好きなとこだけついばんでもよし。 よろしければ、お茶やコーヒー片手に気楽にお付き合いくださいませ。 マイナスイオンを深呼吸したい方も、ぜひお立ち寄りください♪

2023-02-13から1日間の記事一覧

8分間の夏

卵茹でまた八分の夏行きぬ 俳句においては、2023年は5月6日(立夏)〜8月7日(立秋の前日)の期間が夏。8月8日の立秋以降は秋となり、秋の季語を詠む。なお、立秋は年により、8月7日の年と8日の年がある。 夏。輝く光に満ちた、一年で最も明るい季節だ。 そ…

煙草

毒の甘さ

毒のごと甘き夢去り昼寝覚 昼寝覚《ひるねざめ》は、「昼寝」の傍題。酷暑の折は疲労も激しく、睡眠不足に陥りがちなため、午睡を取ることは好ましい。夏の季語。 時々、午睡で思わぬリアルな夢を見ることがある。 どろどろと粘度の高い、身体に絡み付くよう…

ブルーハワイ

夜半の夏ブルーハワイを漂へり 夜半《よは》の夏は、「夏の夜《よ》」の傍題。暑さの去った夏の夜は、ゆったりと心地よい。しかし都市部では熱帯夜に悩まされることも。夏の季語。 酒は基本的に何でも好む。中でもカクテルは、そのレパートリーの幅広さと美…

闇に帰る光

闇となる際を見つめて揚花火 揚花火は、打ち上げ花火のこと。夏の季語。 打ち上げ花火は、夏の風物詩ともいえる心の浮き立つイベントだ。 美しく夜の闇に開く巨大な花。しかし、その音も鮮やかな輝きも、一瞬で消え去り、後には何も残らない。 こんなにスケ…